

横山秀夫さんの
「 ノースライト」ってどんな作品なの?

本屋大賞ノミネート作!
濃い人間ドラマを感じられる作品だよ!
こんにちは、みかんマンです。
横山秀夫さんの作品「ノースライト」を知っていますか?
2020年の本屋大賞ノミネート作、4位受賞作品で、NHKでドラマ化された話題作です
口コミでは「奥深い物語」「怒涛の結末」「優しく、幸せな気持ちになれる」といったものがありました
「ノースライト」の魅力は
- 謎が謎を呼ぶミステリー
- 熱い人間ドラマ
- 光が見えて温かい気持ちなれる
単行本約400ページ、文庫本約500ページと「厚い」ですが、その分ギッシリと詰め込まれた「アツい」物語なのでぜひ読んでもらいたい1冊です!
この作品に対する著者の横山秀夫さんの気合いがすごい。読了後にインタビュー記事を読んで知ったのですが、満足いく作品にするために、この作品は雑誌連載時から全面的に加筆・修正が加えてあります。
横山さんが「連載時の文章は1割も残っていません」と言うほど全面的にリニューアル。
満足いく形で「世に送り出したい」という思いの込められた作品です!

ノースライトはNorth Light(北側の光)!
【感想】ミステリー×熱い人間ドラマ「ノースライト」横山秀夫

「ノースライト」のあらすじを紹介します!
「 ノースライト」ってどんな本?【あらすじ】
あらすじを紹介します
北からの光線が射しこむ信濃追分のY邸。建築士・青瀬稔(あおせみのる)の最高傑作である。通じぬ電話に不審を抱き、この邸宅を訪れた青瀬は衝撃を受けた。引き渡し以降、ただの一度も住まれた形跡がないのだ。消息を絶った施主、吉野の痕跡を追ううちに、日本を愛したドイツ人建築家ブルーノ・タウトの存在が浮かび上がってくる。ぶつかりあう魂。ふたつの悲劇。過去からの呼び声。横山秀夫作品史上、最も美しい謎。
参考:amazon公式サイト
という感じです。
建築士が主人公の物語。私は建築には詳しくありませんでしたが、とても楽しく読み進めることができました!
横山秀夫さんってどんな人?
著者の横山秀夫さんについて紹介します
- 小学校時代は「図書館王」と呼ばれるほど読書に熱中
- 高校ではサッカー、大学では沖縄空手に取り組む
- 上毛新聞社に入社。12年間、記者として勤務
- 1998年 – 『陰の季節』で第5回松本清張賞受賞、第120回直木三十五賞候補。
- 2003年 – 『半落ち』で第128回直木三十五賞候補。
- 2004年 – 『クライマーズ・ハイ』で第1回本屋大賞第2位。
- 2013年 – 『64(ロクヨン)』で第10回本屋大賞第2位。
謎が謎を呼ぶミステリー
「あなた自身が住みたいと思う家を建ててください」
建築士の青瀬(主人公)としてはありがたい言葉。自分が建てたいように家を建てられます
雑誌にも掲載され、自信作ができた!と満足の青瀬でしたが、肝心の依頼人がいつまで経っても住んでいないことがわかります。
どれだけ良い家を建てても、住む人がいないのでは家が泣く。青瀬はもやもやと「依頼人はどこに…?」と探りを入れ始めます。
実際に家に足を運んでみると、椅子が一脚残されている
上司の岡嶋は「ブルーノ・タウト作の椅子ではないか…?」と気づきます
この椅子を手がかりに、依頼人探しをしていく中で、父親について、元妻や娘との関係、上司の岡嶋の行動…
新しい事実がだんだんと明らかになっていきます
よくある、殺人事件が起きて警察の捜査を追って…という謎解きスタイルではありません
主人公である青瀬が依頼人を探す「旅」がテーマのミステリーです
決してド派手な事件が起きる訳ではありませんが、ぐいぐい引き込まれる物語性と終盤に明らかになっていく事実に驚き、感動しました
一戸の依頼の謎が謎を呼ぶミステリー作品となっています!
熱い人間ドラマ

「ノースライト」はミステリー作品なので謎解きがメインなのかと思うかもしれませんが、この作品の魅力はそれだけではありません
重厚な人間ドラマが描かれています
- 青瀬(あおせ)…建築士の主人公。「Y邸」の依頼人を探している
- 岡嶋…建築事務所の所長。青瀬の同期
- 吉野…青瀬の依頼人。なぜか行方がわからなくなっている
主人公の青瀬(あおせ)は、バブルがはじけて職に追われ、離婚も経験し、娘に会えるのは月に1度の面会のみ。
そんな風に落ちぶれていた青瀬に声を掛けて、拾ってくれたのが大学同期の岡嶋でした
仕事ができるようになった青瀬でしたが、情熱を失ったまま依頼をこなす毎日
そんな青瀬の転機になったのが吉野の依頼で建てた『Y邸』
同期だけど雇う側の岡嶋、雇われる側の青瀬の関係
落ちぶれた青瀬がどのように「再生」していくのか
そして吉野の依頼の真意
結果だけをシンプルにまとめてもこの感慨深い物語を伝えることはできません
主人公の青瀬が謎を解き明かす中で巡る土地、出会う人、家、妻や娘への思い
建築への向き合い方、それらすべてが最後には大きな帯となってつながります
分厚い本書で少しずつ刻まれていく過程に一つもムダなものはありません
特に終盤の展開には胸にアツいものが込み上げてきました
感想
「ノースライト」の読了後は
「光が見えて温かい気持ち」になりました
物語の途中で参加することになるコンペがどうなっていくのかハラハラしたり
ショックな事件もあります
それでも最後には力強い再起が描かれているので、読了感は爽やか
本書で何度も描かれる「ノースライト(北側の光)」
光を取り入れる手法を用いて「Y邸」を設計する青瀬
この物理的な光も作品を象徴するものになっています
また、作中に登場する芸術家が残した言葉が印象に残りました
埋めても埋めてもまだ足りないものを、ひたすら埋めていく終わりなき作業
芸術制作に言えることですが、私たちの生き方にも通じるものがあるなと思いました
最後に
横山秀夫さんの「ノースライト」は読み応えがあり、本屋大賞1位をとっても不思議じゃない作品だと思いました
素晴らしい作品に出会えてよかったです
ちなみに、謎解きにあたって鍵になる「椅子」について
建築家ブルーノ・タウトが作成したものでは…?と旅が始まるのですが
読了後に参考文献のページを見たら、その数30冊以上
著者の横山秀夫さんが綿密に調査を重ねて本書の執筆にあたったのだと改めて驚きました
今回の紹介は以上です、最後までお読みいただきありがとうございました!
読書のお供に何を飲む?
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