

朝井リョウさんのオススメ小説が知りたいな〜♪

「何者」を読んでみては?
こんにちは、みかんマンです。
朝井リョウさんの「何者」を知っていますか?
2015年に文庫化された作品です。
口コミでは「人間らしさが表現されている!」「ラストの仕掛けに驚いた…」「朝井リョウさんの力量が見事」といったものがありました
「何者」の魅力は
- 自分をさらけ出すことの大切さがわかる!
- SNS世代ならではの悩みや葛藤が的確に描かれている
- 会話中心の生々しい描写に引き込まれる!
佐藤健さん、有村架純さん主演で映画化もされているので、原作を読んだことがない人も「タイトルは知っている」という人も多いのではないでしょうか?

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ただの就活小説じゃない…!現代に潜む葛藤を描く「何者」朝井リョウ

「 何者」ってどんな本?【あらすじ】
あらすじを紹介します
想像力が足りない人ほど、他人に想像力を求める。
就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。
瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。
だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。
Amazon公式サイトより
朝井リョウさんってどんな人?
著者の朝井リョウさんについて紹介します
- 岐阜県出身、早稲田大学文化構想学部を卒業
- 2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー
- 2013年『何者』で第148回直木三十五賞受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少となる
- 高校時代にバレーボール部に所属し、体育祭の応援団長を務めた
- 大学時代はストリートダンスのサークルに所属した。作家志望者がバカにするようなサークルにあえて入ったという
- 大学在学中に作家デビューをしたが、卒業後は就職活動を行って会社員となり、2015年までは兼業作家であった。6作目の『何者』は初めて営業の新入社員として仕事をしながら、通勤前と帰宅後に執筆した
- スタジオジブリの作品のファン。直木賞を受賞後の初の作品『世界地図の下書き』では、スタジオジブリを通してアニメーターの近藤勝也が表紙絵を担当した。
2021年の作品「正欲」は本屋大賞4位受賞しました!
「何者」の感想

「何者」を読んだ感想を一言で言うと「自分が恥ずかしい…」「自分は何者なんだろう…?」でした

二言になってるよ!
「何者」の中には、「就活なんてしない」っていうキャラが登場します。「組織に所属するメリットって何?」って言っちゃうイタいやつ。
そんな奴に、「分析」するのが得意な主人公は思います
「就活をしない」と同じ重さの「就活をする」決断を想像できないのはなぜなのだろう。決して、個人として何者かになることを諦めたわけではない。スーツの中身までみんな同じなわけではないのだ。

そうだそうだー!
他にも、就職せずに自ら劇団を立ち上げた友人に主人公がかつて言った言葉
頭の中にあるうちは、いつだって、何だって、傑作なんだよな。お前はずっと、その中から出られないんだよ。
客観的にキャラクターを分析するのは、読者である私も同じで、どんどん主人公に感情移入していきました
色々と立場や場面を変えて、何度も「何者」という言葉が登場します
主人公たちと同様に、私自身、一体「何者」であるかを考えさせられます
また、この作品では、登場人物が就活の進み具合をSNSで発信していきます
俺たちは、人知れず決意していくようになる。なんでもないようなことを気軽に発信できるようになったからこそ、ほんとうにたいせつなことは、その中にどんどん埋もれて、隠れていく。
SNSを活用する現代ならではの話題かと思います。そして、登場人物の「先輩」が次のように言います
ほんの少しの言葉の向こうにいる人間そのものを、想像してあげろよ、もっと
この辺りから流れが変わります。
今まで作中で紹介されていたSNSでの発信内容が、全く違うものに見えてくるんです
これは、通して読んだ人みんなが感じる衝撃ではないでしょうか。

最後が衝撃…
ミステリー作品ではありませんが、どんでん返しとでも言うべき衝撃の展開がラストに待っています
主人公に感情移入しまくっていた私は恥ずかしい思いをしました…
でも、最後の最後まで主人公を追いかけて、応援したくなりました!
なんならそのエネルギーは自分自身に向けたい、もっと自分出していこう!って思える読後感でした
最後に

朝井リョウさんの「何者」は、会話文が多く読みやすいので、ぐいぐい引き込まれる作品です
単に「就活あるある」を描いた小説ではありません!油断して読むと間違いなく裏切られます。
会話が多くとっても読みやすいので、初めての朝井リョウ作品としてもオススメです
あなたは主人公に待ち受けるラストを想像できるでしょうか…?
今回の紹介は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!