【書評】リーダーが頑張らなくていい!メンバーが「自ら成長する」組織の作り方

読書
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こんにちは、みかんマンです。

春は入学、人事異動の季節ですね。

りんごチャン
りんごチャン

4月からリーダーを任されることになったの。でもやったことないし…

みかんマン
みかんマン

自分が引っ張るんじゃなくて、メンバー自身が動くようにしたらいいよ!

りんごチャン
りんごチャン

でも、どうやって…?

みかんマン
みかんマン

日本一のラグビーチームを率いた監督のマネジメントが参考になるよ!

りんごチャン
りんごチャン

でも私ラグビーなんてやったことないし、関係ないんじゃないの?

みかんマン
みかんマン

脱・体育会」を掲げた岩出監督の手法はどんな組織にも通用するよ!

りんごチャンの悩みを解決するために、岩出雅之さんの「常勝集団のプリンシプル」を紹介します。

岩出雅之さんは、帝京大学ラグビー部を26年監督し、大学選手権で前人未到の9連覇。

2022年も優勝を果たし、10度の日本一を経験しました。

紹介する本はラグビーの専門書ではありません。

日本一のリーダー論」が記されたビジネス書です!

  • 突然リーダーに任命されて、どうしたらいいか分からない人
  • リーダーをやっているものの、「指示待ち人間」ばかりで自分がいつも大変
  • 根性論に限界を感じている人
  • リーダー論の本がたくさんあってどれがおすすめか教えてほしい

こんな人におすすめです!

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この本で学べること

先に結論を述べます。それはズバリ…

メンバー1人1人が自ら学び行動する「自律型組織」になる方法

です。

ラグビーは15人がフィールドで戦います。

目まぐるしく状況が変わる中、野球のように「監督が指示を出して選手が行動する」ことはできません。

また、大学の部活動なので毎年メンバーが変わります。

岩出監督は、「根性論や伝統だけで勝てる時代は終わった」と感じ、「脱・体育会」を掲げました。

それでは手法について紹介します。

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著者の主張は?

特に印象に残ったものを2つ抜粋して紹介します。

  • 逆ピラミッドで新人こそ「自分づくり」に時間を使えるようにする
  • 「達成感」「責任感」などの満足要因(動機づけ要因)を高める
みかんマン
みかんマン

具体的に紹介するよ!

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逆ピラミッドで新人は「自分づくり」

体育会の組織って、「先輩が偉い(神)。後輩は雑用(奴隷)」ってイメージありませんか?

上級生ほど余裕があって、下級生ほど心理的余裕がない。

岩出監督の就任当初は、まさにこの「先輩=神」のピラミッドがありました。

監督は、「精神的余裕がある組織文化をつくる」ために、このピラミッドを逆さまにしました。

1年生は入学したばかりで、新しい環境に慣れること自体に精神的負担がかかります。

せっかく日本一のチームを目指して入学してきたのだから、

心の余裕をもって、ラグビーの練習に全力で取り組むための環境を整えたかったんです。

一方、4年生はもう大学生活に慣れているので、精神的余裕があります。

3、4年生が雑用の中心となり、掃除や食事の準備、試合前に着るシャツのアイロンがけなどを行うようになりました。

良い意味で上級生がロールモデル(見本)となることも後輩のためになります。

こうして、1年生がゆとりをもって自分のために時間を使うことができるようになりました。

新人が一番大切な仕事にエネルギーを割くための環境をづくりをするのが岩出監督流です。

りんごチャン
りんごチャン

私も後輩が入ってきたら率先して雑用を引き受けてみようかな!

満足要因(動機づけ要因)を高めて「やる気」を引き出す

岩出監督はチームマネジメントにおいて心理学も活用しました。

簡単に説明すると、下の表の不満足要因(衛生要因)よりも、

満足要因を高めると、仕事に対するモチベーションも高まる、というものです。

満足要因=動機づけ要因不満足要因=衛生要因
達成労働条件
承認給与
責任部下との関係
本書より一部紹介
りんごチャン
りんごチャン

私は給料上がったらやる気アップするけどな〜

みかんマン
みかんマン

わかる。でも、不満足要因の解消で「やる気」を引き出すには限界があるんだ。

リーダーを任されるような立場の人は、はっきり言って「仕事ができる人」です。

部下に任せるよりも、「自分がやってしまった方が早い」と思いませんか?

ここでは、「遠回りも大事」だということを改めて学びました。

まずは簡単な資料の作成だけでも部下に任せてみましょう。

「責任」をもたせて、完成に「達成」を感じさせる。

リーダーの「ありがとう」の一言が「承認」欲求を満たします。

私自身、わかっちゃいるけどなかなかできていないのがこの部分でした。

みかんマンの感想

最初は、ラグビー部監督のリーダー論は、根性論、ザ・体育会の話だと思っていました。

まっっっっっっっったく正反対の監督でした。

あいまいな精神論ではなく、きちんと理論に基づいて根拠のある実践を続けてきました。

それが大学日本一という素晴らしい結果に結びついたのだとよく分かりました。

今回は「常勝集団のプリンシプル」の中からほんの一部しか紹介できませんでした。

本書には他にも様々な手法が紹介されています。

自律型組織をつくるための環境を整える、その具体的手法が学べます。

みかんマン
みかんマン

最後に7つのプリンシプル(原則)を紹介するよ

ぎっしと内容が詰まっていますので、あなたのチームにも役立つ手法が必ず見付かると思います。

「常勝集団のプリンシプル」の7つのプリンシプル(原則)って?

  1. 勝ち続ける組織とは、「メンバー一人ひとりが自律的に考え、行動し、仲間と助け合いながら、自ら学習、成長する集団」
  2. まずはトップやリーダーが変わらなければならない
  3. メンバーの「自律」を促す心のマネジメントに精力的に取り組む
  4. 「自律的組織」の究極的な目的は、メンバーの人間的な成長とイノベーションを生み出す能力の開発
  5. VUCAの世界を生き抜くため、「適応パフォーマンス」を発揮できる能力を身につける
  6. 普段の練習、生活を通じて、フロー状態に入る技術を身につける
  7. 最強のモチベーションは「お金」ではなく「楽しさ」

今回の紹介はここまで。詳細はぜひ「常勝集団のプリンシプル」を読んでもらえるとうれしいです。

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