

夏におすすめの小説が知りたいな〜♪

ちょっと怖いホラー作品の短編集はどうかな?
こんにちは、みかんマンです。
恩田陸さんの「歩道橋シネマ」を知っていますか?
2022年に文庫化された恩田陸さんの作品です。
口コミでは「恩田陸ワールド全開」「小説の醍醐味を感じさせる」「薄暗い雰囲気」といったものがありました
「歩道橋シネマ」の魅力は
- 18本の短編が楽しめる
- ホラー作品でヒヤリと夏を感じられる
- 恩田陸さんの世界観に触れられる
ホラー、SF、ミステリー、ファンタジーと、様々な種類の小説を楽しむことができます。
2、30ページある作品もあれば、3ページほどで終わる作品もあり、本当に様々。
また、著者自身「ホラー寄りが集まった」と言っており、夏の夜の読書におすすめ!
本屋大賞受賞作の「蜜蜂と遠雷」で恩田陸さんの作品を初めて読んだ!という方も多いと思います。そんな方の次の1冊としてもおすすめです
ホラーを詰め込んだ夏にオススメの短編集!恩田陸「歩道橋シネマ」

「 歩道橋シネマ」ってどんな本?【あらすじ】
あらすじを紹介します
とある殺人事件の不可解な証言を集めるうちに、戦慄の真相に辿り着いて……(「ありふれた事件」)。
幼なじみのバレエダンサーとの再会を通じて才能の美しさ、酷薄さを流麗な筆致で描く「春の祭典」。
密かに都市伝説となった歩道橋を訪れた「私」が記憶と、現実と、世界の裂け目を目撃する表題作(歩道橋シネマ)ほか、
まさにセンスオブワンダーな、小説の粋を全て詰め込んだ珠玉の一冊。
恩田陸の“最新型”がここにある
Amazon公式サイトより
この1冊をショーケース的に読んで、次の作品に進んでいくのにピッタリです
タイトル作の「歩道橋シネマ」は著者の恩田陸さんが「書いていて懐かしい感じがした、私らしい作品」とおっしゃるように、恩田陸さんの世界観に触れるのにピッタリの1冊に仕上がっています。
18編の短編集の中で、個人的に面白かったのは「風鈴」という作品です。
美容室で著者がお客さんから聞いた話、というのがもう怪談っぽい話。
そのお客さんが祖父の家で鳴る風鈴を怖がる理由を話していくんですが、これを夏の夜に一人で読んでいたら思わず足音が聞こえてくるのではないか…ヒヤリとする印象的な作品でした!
恩田陸さんってどんな人?
著者の恩田陸さんについて紹介します
- 1964年宮城県生まれ。
- 92年『六番目の小夜子』でデビュー。
- 05年「夜のピクニック」で吉川英治文学新人賞と本屋大賞
- 06年「ユージニア」で日本推理作家協会賞
- 07年「中庭の出来事」で山本周五郎賞
- 17年「蜜蜂と遠雷」で直木三十五賞と本屋大賞を受賞
「蜜蜂と遠雷」で多くの新規読者を獲得した恩田陸さんですが、デビュー作「六番目の小夜子」は青春ホラー、そして「ユージニア」はミステリーで権威ある賞を受賞し、本屋大賞受賞作は音楽小説と、
幅広いジャンルで活躍している方です!
「歩道橋シネマ」の感想

「歩道橋シネマ」を読んだ感想を一言で言うと「不思議」でした
あっさり終わる「コボレヒ」という話に放心状態になったり、
「悪い春」では現実に起こりそうな暗さを味わったり、
「球根」では結末が予想できつつも「あっ…」と心をすっぽり持っていかれたり
「皇居前広場の回転」では思わず風景を想像させられました
ものによっては不完全燃焼かな?と思える作品もあったのですが、
この作品の「あとがき」を読んですっきりしました
あとがきには、著者の恩田陸さんの解説が18作品それぞれに書かれています
作品制作の背景も知れるので、1作読み終わるごとに「あとがき」を読むのも面白いですよ!
最後に
恩田陸さんの「歩道橋シネマ」は、
- ホラーが好きな人
- 夏におすすめの小説を探している人
- 色んなジャンルの作品を読んで恩田陸ワールドに浸りたい人
にオススメの1冊です!
恩田陸さんのことをもっと知りたい人も、これから知りたい人にもオススメします!
今回の紹介は以上です、最後までお読みいただきありがとうございました!