【書評】「はじめに子どもありき」を読んで理想の教師像が変わった!

読書
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こんにちは、みかんマンです。

平野朝久さんの「はじめに子どもありき」を読みました。

ロングセラーの教育書です。

  • 4月から教師や塾講師になる人
  • ある程度経験を積んだ教師や塾講師
  • 保護者

子どもに関わる全ての人」におすすめです!

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この本で学べること

先に結論を述べます。それはズバリ…

はじめに子どもありき

ということです。

みかんマン
みかんマン

タイトルそのまんま…

そうなんです。これが一番この本で伝えたい内容であり、本質的な部分なんです。

本当の意味で「子どもありき」とはどういうことか、この本を読んで学ぶことができました。

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「はじめに子どもありき」ってどんな本?

はじめに子どもありき」は1994年に刊行された本です。

今から30年ほど前の本ということです。

みかんマン
みかんマン

古い本じゃ参考にならないんじゃないの?

私も最初はそう思いました。

しかし、読了後は、「今だからこそ読むべき」本だと強く感じました。

むしろ近年言われるようになった

  • アクティブラーニング
  • 個別最適化
  • 主体的に学習に取り組む態度
  • メタ認知

これらの要素がびっしり詰まっていました。

時代を超えて変わらない価値観があることを思い知らされ、考えを改めさせられました。

正直この本が30年ほど前に刊行されていたという事実に衝撃を受けました。

はじめに子どもありき」は全151ページあります。

集中して読めば「2時間」くらいで読めると思います。

私は読んでは振り返って考え、「5時間」かけて読み切りました。

これから何度も読み返す本です。

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著者の「平野朝久」さんってどんな人?

著者の「平野朝久ひらのともひさ」さんについて紹介です。

  • 東京学芸大学名誉教授
  • 教育方法学専攻
  • 「教育の方法と技術」「子どもの「学ぶ力」が育つ総合学習」など著作多数

「はじめに子どもありき」の目次は?

目次は以下の通りです。

  1. 教育は信頼から
  2. 子ども観の問い直し
  3. はじめに子どもありき
  4. 子どもを理解する
  5. 学習・生活の主体者
  6. 学ぶ者の論理と学んだ者の論理
  7. 授業観の変革
  8. 個性が生きる授業
  9. 個別学習の方法
  10. 教室の資質と役割
みかんマン
みかんマン

1、2、3章が特におすすめ!

著者の主張は?

印象的な部分を少しだけ引用して紹介します。

私たちは、教育というと、すぐに子どもに何かをしなければならないと思う。教師として子どもの前に立てばよけいにそのような気持ちが強くはたらく。しかし、その前に、むしろ子どもをじっと見守り、その子どもが何を考えているか、何を感じているか、何をしようとしているか…ということに目を向け、耳を傾けるようにしたい。

子どもにとって大事なことだと思えばこそ、教えたくもなり、指示してすぐにやらせたくなるのであろう。しかし、それが本当にその子どもにとって大事なことであり、しかも今が良いのかという内容の吟味もさることながら、もう少し、子どもの持っている力を信じることができないものだろうか。(中略)子どもには今すぐにできることを求めすぎていないだろうか。

ちなみにこれらは、「はじめに子どもありき」の「まえがき」に書かれていることです。

私は普段まえがきはさらっと読んで済ませることも多いのですが、この本はまえがきから読者である私たちに本質的な問いを投げかけてきます。

思わず考えさせられました。

  • 子どもは言わなければやらない
  • こちらから教えないと学ばない

こんな風に考えてしまっていた自分を振り返って、深く反省しました。

  • 子どもは本来「伸びたい」「成長したい」と思っている
  • 強制されなければ、その子なりの探求行動をとる

こうやって心の底から子どもを信じる、「子ども観」を大きく転換して生活したいと思いました。

読めばよむほど、この本のタイトル「はじめに子どもありき」が深く心に突き刺さります。

この本が30年近く、長く愛される理由が分かりました。

著者のような先生に担任してもらいたかった…なんて考えても仕方がないので、

これから私が関わる、子どもたちありきで生きたいものです。

今回の紹介は以上です。

興味をもたれた方は一度読んでもらえるとうれしいです。

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